糖尿病と歯槽膿漏
5月 14th, 2010歯槽膿漏と糖尿病との間には密接な関連があります。糖尿病によって歯槽膿漏になりやすくなり、また歯槽膿漏の症状が重くなることで糖尿病も悪化することになります。
なぜ糖尿病が歯槽膿漏の原因になるのか。それにはいくつかの要因があります。まず唾液の分泌の減少。血糖値のコントロールがうまく行われていないと唾液の分泌量が減ります。
殺菌作用を持った唾液が少なくなることで歯槽膿漏の原因となる細菌が繁殖しやすくなるのです。
それから免疫機能の低下。免疫力が低下することで細菌の繁殖を活性化させてしまうのです。糖尿病による免疫機能の低下は歯周組織にも及ぶため、歯槽膿漏への影響が大きくなります。そのほか、代謝異常や微小血管障害なども症状を悪化させる要因となります。
原因となるだけでなく、症状を悪化させる作用もあります。高血糖が原因で生じるAGEという物質には組織の炎症を進行させる働きがあり、糖尿病患者は歯周組織にこのAGEを健康な人の2倍程度持っているというデータがあります。
つまり糖尿病になると歯槽膿漏のリスクを抱えやすくなるうえ、治療が難しくなるのです。データでは糖尿病患者はそうでない人に比べ2~3倍程度歯槽膿漏のリスクを背負っているといわれています。
そして歯槽膿漏から糖尿病への影響。歯周病によってインスリンの働きが抑制されてしまい、血糖値が上昇してしまいます。その結果糖尿病も悪化してしまうのです。
このように、糖尿病と歯槽膿漏はお互いが影響を与え合って悪化していく悪循環に陥る恐れがあります。そのようなことにならないよう、どちらも同時に改善していくことが求められます。